【N◎VA】殺人鬼が多すぎる

■アクトトレーラー
「四宮を敵に回してはいけない」
 それは裏社会に住まう者たちにとっては常識だった。
 あえて口にせずとも誰もが承知している不文律のはずだった。
 
 けれど、始まりはとある静かな夜のこと。
 四宮に連なるひとりの娘がその姿を消して。
 そして、その直後に、それは始まった。
 
 それは凄惨。それは陰惨。それは無惨。
 殺人鬼たちに次々と襲いかかる謎の刺客。
 最初に倒れたのは一族の末娘。幼い肢体はストリートの夜に切り刻まれた。
 
 これは戦争だ。これは戦乱だ。これは虐殺だ。
 敵も味方も死で死を洗う、僕らの皆殺し戦争が始まった。
 どちらかが全滅するまで終わらない、長い長い悪夢の始まりだ。
 
   トーキョーN◎VA The Detonation
    「殺人鬼が多すぎる」
 
 運命の扉のその先に、殺戮の荒野が横たわる。
 
 
 
 
ハンドアウト
 
 
『キャスト1』
・コネ:“戯”四宮みだら 推奨スート:ハート(生命)
・キャスト間コネ:『キャスト2
 君は殺人鬼だ。
 四宮みだらは君の血縁で、やっぱり殺人鬼だ。キワモノ揃いの一族のなかでも一際タチが悪いというか行動が読めないというか、要するにまあクセモノな娘だが、君は開けっぴろげに懐いてくる彼女のことがそれほど嫌いではなかった。
 だがそんな彼女が、ある晩に姿を消した。最後に話したのは君。思えば、あのときの通話でも彼女の様子はどこかおかしかった。放っておく訳にもいくまい。なにせ、これは家族の事件だ。
 
 
『キャスト2
・コネ:“死”四宮くびき 推奨スート:ハート(生命)
・キャスト間コネ:『キャスト3』
 君は殺人鬼だ。
 “殺人集団”四宮家のメンバーに刺客の襲撃が相次いでいるという。そしてついに現れた最初の犠牲者。それは一族の末娘、四宮くびきだった。
 治療担当であり若い世代の姉代わりでもある殺人鬼、四宮睡蓮の経営する診療所。そこの粗末なベッドで、傷ついた少女は眠り続けている。幼い胸を刺し貫いた刀傷が、目に痛々しい。その姿を見ながら、一族の一員たる君は考える。
 ――報復が必要だ、と。
 
 
『キャスト3』
・コネ:“サザンクロス” 推奨スート:スペード(理性)
・キャスト間コネ:『キャスト1』
 君は殺人鬼だ。
 四宮家と正体不明の敵との闘争。前触れもなく始まったそれは、君にとってはひとりの男との邂逅という形で現れた。黒のテンガロンハットに黒のコート、時代がかった口振りで振るうは無骨な西洋剣。
 一目見たときにはっきりわかった。彼こそは生粋の殺人鬼。人をコロすという概念そのもの。いつか必ず君と殺し合う、徹頭徹尾の気違い沙汰だ。
 決戦の時を待つ君のもとに、一族の双子の兄妹が訪れる――反撃の狼煙を上げる、そのために。
 
 
 
 
■注意点
 キャストは全員、四宮家(http://urawa.cool.ne.jp/yagami00/nova/chara/shinomiyake.htm)の一員であることを前提とします。
 なお、四宮家に関しては、解説本文に書いてない部分の設定などは自由に付け加えて構いません。
 また、全てのキャストはこのシナリオ中に限り〈社会:四宮〉1レベルを無経験点で取得できるものとします。
 
 最大達成値は25とします。しかし、他者の達成値を上げる特技などではこの上限を突破できるものとします。
  
 ゲストの即死系神業のみでキャストが死亡するのを防ぐために、2個の防御系神業が必要です。ただし敵でないゲストを救うためにはさらに1個必要となります。